自転車のカゴを取り替える

　先日来、懸案になっていた自転車のカゴを、ようやく取り替えた。
　最近では、カゴを取り替えてまで、同じ自転車に乗り続ける人も少な
いのかもしれない。
　自転車本体をすぐに買い換えてしまうらしい。何と恐ろしい。
　そんな人ほど、他ではエコロジーだとか言ってたりするから面白い。

　気に入ったカゴが、マイカルで見つかった。
　センタン工業㈱のステンレス・ワイヤー製である。

　早速、家に持ち帰って交換である。
　私は、口先は達者だが、手先には自信がない。今まで使っていたカゴ
を、うまく外せるだろうか。この時点から、少々不安である。
　ねじ山をつぶさないようにして、ゆっくりと外した。
　さて、いよいよ新しいカゴを取り付けよう。
　ネジとボルトを並べておいて、付け方を確認した。こういった作業に
慣れた方なら何でもないことなのであろうが、私にとっては、大いに慎
重さが要求される。
　しかも、ネジもボルトもとても小さい。落として庭の砂利の中に混じ
ってしまったら、発見は困難である。
　実際、以前に、パンク修理中にネジを落としてしまい、それを探すだ
けで長い時間がかかったことがある。
　そこにある筈のものを探しているのに、なかなか見つからないという
のは、大きなストレスになる。
　わかっているのに、見つからない。
　まるで、人生のようである。

　ゆっくりと、丁寧に新しいカゴを取り付けた。
　思っていたよりも、早くできた。めでたし、めでたし。
　簡単な作業ではあるが、うまく出来ると嬉しい。

　これで、スーパーやドラッグストアでの買い物も快適になる。
　黒いパナソニック社の純正カゴから、ステンレス・ワイヤー製へ。
　カゴを換えただけで、気分も変わる。
　実に安上がりな私である。