不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

市議会議員選挙と奥様

当地でも、市会議員選挙が告知され、この日曜日から選挙運動が
始まった。
 当地の選挙運動は、市議会議員選挙が最も熱く、ここは台湾か?
というほどヒートアップしている。
 他の地域ではどうなのか分からないが、当地ではひとつの町内
で、一人ずつ候補者を立てている。町内への利益誘導が最優先と
され、各町内とも必死である。
 そして、得票率が上位にある議員ほど、議会における発言力が
増す、とあって、力の入りようは、国政選挙以上である。

 そんな、殺気立った市議選にも、楽しいことはある。
 それは、選挙カーでの呼びかけの声である。
 選挙カーに乗って、マイクを握るのは、町内で、一応選ばれた
主婦の方々であるが、その声が面白いのである。
 テンポとイントネーションは、昔懐かしい、ちり紙交換の声と
同じ。それなのに、声は丁寧な奥様声なのだ。
「まいどぉー~おさわがせぇいたしております・・・」
 ちり紙交換と選挙運動の異種混合、ハイブリッド。
 何とか元気よくやろうとはしているのであろうが、やはり普段
の話し振りが出てしまうのである。
 注意する人がいるのか、いないのか。
 注意したくても、選挙が終われば、元の品の良い奥様に戻るの
であるから、ここで下手に注意して人間関係をこじらせるのもど
うか、と思案してしまうのだろう。
 同じ町内、極めて狭い社会である。なかなか注意もしづらいも
のがある。
 こんな時は、品が良いと言うのは困りものである。
 
 それにしても、市議選の選挙カーの声は面白い。
 他の選挙では、こんなに面白くはならない。
 運動している当人たちは、真剣だから余計笑える。
 洗練もなければ、効率性もない。
 直球勝負だけ。誰も変化球を投げられないのだ。
 いいな、市議選って。
 こんな田舎っぽいところが、私は好きである。