不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

お祭りに参加した。2023年 その⑪

 Nさんと私は交通整理の現場に向かう。

 お祭り集会所から10メートルほどしか離れていない十字路である。

 「この先はお祭りエリアで歩行者天国です。クルマの通り抜けはできません。迂回をお願いします」と案内をするが、私達の任務である。

 この時、気温は7℃、瞬間最大風速20メートルである。

 「大風は体感温度を5℃引き下げる」ので、体感は2℃である。

 寒い。

 真冬の寒さである。

 とても4月とは思えない。

 まぁ、4月は春だったり冬だったりと、日替わりで陽気が変わる月である。

 この日は冬の日ということになる。

 クルマは、数分に一台程度しか来ない。

 その間、Nさんと私はお喋りをする。

 隣同士であっても、Nさんと、こうしてお話をする機会は普段は無い。

 顔を合わせれば、話はするが長くて2~3分である。

「距離的に近すぎてわざわざコミュニケーションをとる必要がない」と思っているからであろう。

 Nさんの最近の様子や、ご子息の動向やらいろいろである。

「へえ~、そうだんですか!?」という話ばかりであった。

 あぁ、やっぱり話してみないと、わからないものだなぁ。

 全然知らなかった。

 こうしたコミュニケーションの機会があるのも、お祭りの良いとこである。

 時折、クルマが来るので案内をして迂回をお願いする。

 地元の方か、その関係者の方ばかりであろうか、皆さん快く応じてくれる。

 法被に帽子の男が道の真ん中に立っていれば、「あぁ、ここは今お祭りなんだ」とわかってくれるようだ。

 気温が低く、大風が吹いて寒いのだが、場所の雰囲気は温かい。

 あれ?

 嫌々だったお祭りが、ちょっと楽しくなってきているなぁ。

 

 ~続く~