始めた。
正午過ぎには青空の範囲は広がり雲は白雲ばかりと
なった。
そして晴天となった。
天気の急変が予報されているが、この様子ならそれも
無さそうだ。
梅雨の合間の晴れである。
連日の梅雨空にこの前の晴れがいつだったか、思い出
せなくなっていた。
記憶としては残っていても感覚的に忘れてしまっている。
湿度は高く気温は低い。
一日中暗い。
梅雨とはそういうものだ。
そんな日の翌日の晴れである。
これは嬉しい。
ただの普通の晴れである。
それでもその価値は大きい。
晴れの感覚を取り戻せた。
気分がリフレッシュされた。
湿っていた気分が乾かされた。
天候に気分が左右されるとは、まだまだ修行不足である。
だが、私はそうした未熟者なのだ。
それを改めて認識させてくれる晴れでもあった。