あの世からこの世に生まれるにあたり、魂はそのままで
は生きることできない。
この世はただならぬ世界である。
もとより繊細な質を持つ魂は動けないのである。
何か防御するものが要るのである。
そこで肉体が用意される。
魂はその肉体に詰め込まれる。
これが人の誕生である。
宇宙服である肉体は、最初の20年から25年位までは新
鮮さを保っている。
常に活気に満ちている。
だが、その時期を過ぎると宇宙服は徐々に衰えてくる。
保守・点検が必要になってくる。
現在の地球においては、この宇宙服は概ね80年から100
年程度の使用が可能と押されている。
それを過ぎると、宇宙服は機能を止める。
これが、人の死である。
魂は再び舞い上がり、あの世に戻っていく。
人は、これを繰り返す。
しかし、それを忘れてしまうのである。