「全身不随の女性が描いた絵が通帳に」
交通事故の後遺症のため、全身をほとんど動かすことが
できない奈良県の女性が、筆を口にくわえて描いたイラスト
が金融機関の通帳に採用されました。
です。
岸本さんは高校2年生のときに交通事故にあい、全身をほ
とんど動かすことができなくなりましたが、 その後、筆を口に
くわえてイラストを描く訓練を重ねてきました。
この岸本さんのイラストが奈良中央信用金庫の預金通帳の
さんも参加して通帳のお披露目が行われました。
通帳の表紙には2頭の鹿がやわらかなタッチで描かれてい
て、奈良中央信用金庫の高田知彦理事長は、「心の安まるよ
い絵だと職員の間で人気がありました。今後も広く支援に力を
いれていきたい」と話していました。
この信用金庫では障害者の創作活動への支援の一環として、
これまでも岸本さんのイラストを記念品のデザインに採用して
いるということです。
岸本さんは「筆をくわえて描くので歯が痛くなりますが、かわい
い通帳になってよかったです。次はキャッシュカードにも採用し
てほしいです」と話していました。