不二家憩希のブログ

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役員反省・慰労会に行った。その⑪

 会長さんはビールが行き渡ったのを確認し、こう言っ
た。
 「では、慰労会に移りたいと思います」
 「乾杯の音頭は氏子総代のHさんにお願いします」
 今の氏子総代は当町内のHさんである。
 会長は続ける。
 「私は会長はこれで終わりですが、総代さんは来年も
う一年の任期があります」
 この言葉に場内には笑い声が起こる。
 総代さんも笑っている。
 氏子総代は名誉ある任務とされている。
 大変ではあるがやりがいはある。
 当町内だけではなく、町内連合会全体に及ぶ役職で
あり、影響力も大きい。
 内心では(自分もやってみたい)と思っている人もおら
れるだろうが、他薦が原則で人望が必要とされる。
 当人のやる気があれば原則誰でもなれるという普通
の町内の役職とは違う。
 祭式の際にはどんな小さな儀式においても礼服で威
儀を正し出席する。
 もちろん各種行事には皆勤が要請される。
 任期中はいろいろと拘束されるのだ。
 当人のやる気が無いと出来ない役職である。

 ~続く~