不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

とげ抜きと面倒のカルマ。

 とげのある蔓の雑草を抜いてから二日が経った。
 そろそろとげが目に見えるようになる頃だ。
 大きなとげはすぐに見つかる。
 痛みですぐにわかる。
 小さなとげは、刺さってもすぐにはわからない。
 とげ自体に特徴的な色がついているわけでもない。
 刺さってしまえば見てもわからない。
 だが、数日するととげが茶色に変色する。
 そうなってようやく見えなかったとげが見つかるよう
になる。
 私は手のひらを見る。
 結構刺さっているなぁ。
 一つずつ抜いていく。
 皮膚の表面に刺さってるだけなので痛くはない。
 だが一つだけ奥まで刺さっているとげを発見した。
 簡単には抜けない。
 僅かに出血する。
 それでも何とか抜けた。
 これで全部済んだか、と思い手をよく見る。
 ふと見ると、手の甲の人差し指の第一関節にも刺さ
っている。
 どうしてこんな反対側にまで刺さっているのか?
 とげの執念か?
 抜かれまいとする雑草の怨念か?
 とげの雑草は厄介だなぁ。
 次回からはとげの雑草を抜く際には、軍手をするこ
とを決めた。
 面倒くさいと素手で抜けば、あとで面倒なことになる。
  面倒を回避し、面倒に見舞われる。
 あぁ、これがカルマというものなのか?
 雑草抜きにも教訓が隠れているとは思ってもみなか
った。