雪が積もった昨日、私は食料の買い出しに出かけた。
こんな特別冷える日に行かなくとも、とも思ったが都
合上仕方ない。
午前11時、気温1℃である。
弱い風が時折吹く。
雪は日の当たる場所は解け始めているが、日陰は
残っている。
通りはクルマも人も少ない。
時々すれ違うクルマは徐行運転である。
買い物を済ませ、すぐに家に引返す。
通り沿いの家の駐車場に人がいる。
クルマの屋根に積もった雪を若い父親と奥さんが降
ろそうとしている。
それを幼い男の子二人が「こちらによこせ」とねだっ
ている。
地面の雪は地熱のためか溶けてしまっている。
残った雪は貴重なのだ。
兄弟の取り合いが始まるのだろうか?
少し行くと、こちらも男の子二人が少ない雪で遊ぼう
としている。
こんな寒いのに、よく外で遊ぼうとするなぁ。
当地で雪が積もることは雪は珍しい。
たまに降っても即溶ける、積もらない土地である。
家の中でじっとはしておられないのだろう。
楽しい歓声を聞きながら、私は家路を急いだ。