不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

Aさん亡くなる。その⑬

 Aさんに対して班の住民の皆さんは、どう思っておら
れたのだろうか?
 ある一例を記す。
 Kさんは、普段とても温厚な人である。
 私とKさん夫妻が話していた時、Aさんの話題になった。
 「あんな高ぶっていたんじゃ困る」
 KさんはAさんに対する怒りを露わにした。
 Kさんが起こっているのを見たのは初めてだった。
 普段の紳士的な様子から怒るということすらイメージ
できないKさんが、本気で怒っている。
 奥さんは、無表情だった。
 「私は医者で社会に貢献しているから班の仕事はしな
い」というのがAさんの言い分である。
 この言葉は「社会に貢献していない職業の人は、班の
仕事をすればよい」とも聞こえる。
 Aさんは配慮の無い発言、行動を平気でできる人だった。
 それがまずい、おかしいとは感じなかったのであろう。
 頭が悪いのか、性格が悪いのか。
 と言ってもAさん自身は、人当たりの柔らかい人だった。
 普通に接しているだけなら、特に問題を感じさせるよう
な人ではなかった。
 そんなAさんは亡くなった。
 晩年の4~5年は体調を崩していたようだ。
 したい放題の人生も終わった。
 肉体は活動を停止し腐敗する物質となった。
 当ブログでは、この後に行われたAさんの通夜・告別式
についてもタイトルを変えて記す予定である。