Aさんに対して班の住民の皆さんは、どう思っておら
れたのだろうか?
ある一例を記す。
Kさんは、普段とても温厚な人である。
私とKさん夫妻が話していた時、Aさんの話題になった。
「あんな高ぶっていたんじゃ困る」
KさんはAさんに対する怒りを露わにした。
Kさんが起こっているのを見たのは初めてだった。
普段の紳士的な様子から怒るということすらイメージ
できないKさんが、本気で怒っている。
奥さんは、無表情だった。
「私は医者で社会に貢献しているから班の仕事はしな
い」というのがAさんの言い分である。
この言葉は「社会に貢献していない職業の人は、班の
仕事をすればよい」とも聞こえる。
Aさんは配慮の無い発言、行動を平気でできる人だった。
それがまずい、おかしいとは感じなかったのであろう。
頭が悪いのか、性格が悪いのか。
と言ってもAさん自身は、人当たりの柔らかい人だった。
普通に接しているだけなら、特に問題を感じさせるよう
な人ではなかった。
そんなAさんは亡くなった。
晩年の4~5年は体調を崩していたようだ。
したい放題の人生も終わった。
肉体は活動を停止し腐敗する物質となった。
当ブログでは、この後に行われたAさんの通夜・告別式
についてもタイトルを変えて記す予定である。