私は調理をしていた。
野菜をアルミ鍋に入れ、弱火で加熱する。
この鍋を使うのは約1年ぶりである。
鍋に水を張りさらに加熱を続ける。
そして一旦、鍋を下す。
私は他の手順に取り掛かる。
あれ?
湿っぽいな。
ひょっとして?
鍋を置いている布巾が濡れている。
漏れている!
私はすぐに鍋の中身を他の鍋に移す。
調理途中の食材の安全は一応確保された。
さて、どれくらい漏れたのか?
布巾はぐっしょりとしている。
だが、この布巾のおかげで水は他にまで及ぶことは
なかった。
鍋を見る。
縦17cmあたりに、幅1ミリ長さ3ミリほどの穴が開
いている。
あぁ~、それでかぁ。
どうも以前から、ある程度加熱すると何度か「ジュ~」
という水が蒸発する音がしていたのだ。
賢い人なら、この時点で何らかのチェックをしている
だろう。
だが、私は(上がった水蒸気がふたなどにたまり水
に戻って落下し、再度気化しているんだろう)と思っていた。
実にバカである。
穴である。
さて、この鍋はどうしようか?
修理してみるか?(やったことがない)
用途を変更するか?(焼き芋専用等)
完全引退(資源ごみに搬出)
進退は検討中である。