不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ひじきの鉄分、切り干し大根の鉄分。

 年末から年明けまで、いろいろとな大きなニュースが報じら
れてきた。
 国内外で様々なことが起きてきた。
 その中で私が最も衝撃を受けたものは、ひじきの鉄分含有
量についてのニュースである。
 鉄分を多く含む健康食材として、広く認知されてきたひじき
であるが、実はその実際の鉄分含有量は9分の1しかなかっ
たらしい。
 以下に、ニュースの転載を掲載する。

 食品成分に関する国内唯一の公的データである日本食
標準成分表の改訂版を、文部科学省が(12月)25日に公表
する。
 一部食品を再分析したところ、貧血防止によく食べられる干
しひじきに含まれる鉄分が、最近主流の製法では従来製法よ
りも10分の1近くと大幅に少ないことがわかった。
 干しひじきは、加工業者が原料の海藻を煮沸して渋みを取り、
乾燥したものが売られている。1982年版の成分表以来、含
まれる鉄分は100グラム当たり55ミリグラムとされてきた。
 ただ、煮沸する際に使う釜が鉄製よりもステンレス製が主流
になってきていることから、専門家から製法によって成分が異
なる可能性があると指摘されていた。
 今回の改訂に向けて再分析したところ、鉄釜だと100グラム
当たり58・2ミリグラムの鉄分を含むが、ステンレス釜だと6・2
ミリグラムだった。
 カルシウムなどほかのミネラル成分は変わらず、豊富に含ま
れていた。
 改訂版では、製法別に成分を明記するが、製品には製法ま
で表示されるとは限らない。文科省の担当者は「結果に非常に
驚いた。要望が高まれば、製法が表示されるようになるのでは
ないか」と話す。
 また切り干し大根について再分析したところ、100グラム当
たりの鉄分は3・1ミリグラムで、これまでの成分表の約3分の
1だった。
 鉄製の包丁が使われなくなったことが原因の一つとして考え
られるという。
 改訂は5年ぶり。食生活の変化に合わせて前回より313多
い、計2191食品の成分を掲載する。発芽玄米や青汁などの
健康志向の食品や、近年食べる機会が増えたナンプラーなど
が加わる。農林業への被害が問題になっており、食材利用が
注目されるニホンジカも追加される。(朝日新聞
 
 「なんだそりゃ~!?」という内容である。
 今まで製造に使われてきた鉄釜からステンレス釜に変えた
ので鉄分が9分の1になりました、ということか。
 ということは、元々ひじきには9分の1ほどの鉄分しか含まれ
ていなかったということである。
 私は、このニュースを知って(やっぱりなぁ)と思った。
 ひじきを積極的に食べても鉄分が特に吸収されたという実
感が少しも得られなかったからである。
 また長年の疑問点も解消された。
 (海産物なのに鉄分が多いとは不思議だな)
 (それもひじきだけ突出して鉄分が多いとは何故だ?)
 私は、ずっと疑問に思っていたのだ。
 その原因が鉄釜にあったとは、愕然とする。
 加えて切り干し大根の鉄分含有量も訂正された。
 裁断に鉄の包丁が使われなくなったため三分の一となった。
 こちらも「なんだそれぇ~?!」である。
 どっと力が抜けるようなニュースである。
 鉄分補給のために、ひじきや切り干し大根を勧めていた菜食
主義の指導者たちは、どんな顔をしているのだろうか?