不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

2度のダウングレードの後で。

 Windows10からの2度にわたる強制的なダウングレ
ードは、私にパソコンについて考える時間をもたらした。
 ダウングレードの作業自体は、実に簡潔なものであ
る。
 かかる時間も全体で小一時間といったところである。
 上げては下げられ、上げては下げられを繰り返すと、
鈍い私でも(これはどういうことだ?)と思うようになる。
 パソコンメーカーの姿勢にも疑念を抱いてしまう。
 1「アップグレードしたらパソコンがうまく動かない」
 2「ではダウングレードしましょう」という流れである。
 もちろん1と2の間に、チェックが入る。
 だが、チェックはチェックでしかない。
 チェックは点検であり、修理・修復ではない。
 「このチェック項目に該当したら、ダウングレードしなさ
い」という指示があるのだろう。
 私にはこの一連の手順が、実に安易なものに思える。
 「何言っているんだ。パソコンとはそういうものだ」
 と言われるかもしれない。
 しかし、これが他の工業製品だったらどうだろう。
 こんなにすぐにおかしくなる製品には、クレームが殺到
するであろう。
 パソコンの場合、特にマイクロソフト製品に関しては、ほ
ぼ一手独占の状況にある。
 ユーザーは、マイクロソフト社の言いなりにならざるを
得ない。
 私はソフトを沢山インストールしていたわけではない。
 不審なサイトの閲覧もしていない。
 それでも、アップグレード後1週間から2週間で不具合が
発生する。
 これは、偶然なのか、それとも必然なのか。
 マイクロソフト社やパソコンメーカーは、アップグレードに
際し、今現在どういった状況にあるのか発表しないであろう。
 不具合の発生が強く予期される製品を、ユーザーに勧め
ていることと矛盾するからである。
 マイクロソフト社は、強く勧めている。
 一方パソコンメーカーは「お客様の自己判断で」という表
現をしている。
 それでも、お客を相手に商売している立場としては、逃げ
る場所を予め確保しているだけのように見える。
 これで良いのか?と思えてくるのである。