帰宅して、すぐに腕時計探しに取りかかる。
時間が経過してしまうと、探すのが嫌になって
しまうからである。
出来ることなら、このあたりは触りたくないなぁ。
落ちたあたりに置いてあるものをどかす。
見てみる。
無いなぁ。
そもそも落ちるような場所に置いたつもりはない。
だが、よく見ずに置いたかもしれない。
端っこに置いたため、滑り落ちたのだろうか?
一カ所目が終わり、次に移る。
それでも見つからない。
腕時計に足が生えて、どこかへ行ってしまった
のだろうか?
持ち主に愛想を尽かしたということは十分考え
られる。
ここに無いとなると、一体どこだ?
私は少し手前に捜査の手を伸ばした。
あった!
へぇ~、こんな所に!
ここまで落ちたのか?
一旦落ちてバウンドしてさらに移動したのか?
そうはいっても、少し不思議な気もする。
考えてみたがわからない。
まぁ、見つかったので良しとしよう。
無事に帰って来てくれて有り難う。