これは、半月ほど前のことである。
ブログ掲載のタイミングを逸し未掲載のため、ここ
に記すこととする。
また、その出来事の悲惨さのため文章にする気に
なれなかったということもある。
その日の朝、私は流し台の水切り桶の中の食器を
拭きながら取り出していた。
桶の下の方に、黒いものが見える。
大きさは3㎝ほどだ。
何だ?
私はド近眼である。
そのため、瞬間的、同時的な認知ということは少なく、
それが何かということを把握するまでに若干のタイムラ
グがある。
食器や鍋類しか入れていないので、他のものが入っ
ているはずはない。
接近して見る。
ナメクジだ!
「ぎゃぁぁ~!」
私は心の中でそう叫んだ。
本当は声に出したかったのだが、ご近所様の手
前、何とか飲み込んだ。
おのれ、外道め。
成敗してくれる。
私は要らない紙で摘み上げた。
そして、通り沿いの窓から放り投げた。
ムムム、どうしてあんな場所にいたのだろうか?
どこから侵入してきたのだろうか?
それにしても気持ち悪いな。
だが、私はすぐに気持ちを入れ換えた。
引きずっても仕方ない。
そして、一日が過ぎ翌日の朝になった。
~続く~