お祭りの道具は町内の各所に分散してしまわれ
ている。
これは、火災や盗難など万が一の際を考慮しての
ことだと思われる。
一カ所では一回のアクシデントですべてを失う可能
性がある。
リスク分散を考えて収納場所をいくつも用意してい
るのだろう。
当町内の幟の棒は氏神様の敷地内のある場所に
しまわれている。
そこは秘密の場所で、ここに記すわけにはいかない。
ちょっと意外な場所なのだ。
特に貴重なものが納められているわけではない。
だが、いざ無くなると困るものばかりである。
歩いてきた皆さんが氏神様に着いた。
クレーン車が格納場所前に待っている。
そして、その格納場所の扉が開けられた。
皆でクレーン車から降ろす。
そして、再度持ち上げて格納場所にしまう。
これは皆の協力が無いとできない。
私のようにぼーっと突っ立て様子を眺めている人間も、
この時ばかりは率先して作業に参加する。
う~む、何度持ち上げても重いなぁ。
これは頭数が必要とされる力仕事である。
それでも、何とか納めることができた。
~続く~