朝、目の下に何かが付いているような気がした。
左目の下あたりに黒いものが見える。
鏡を見てみる。
蚊だ!
蚊が吸血活動に入ろうとしている。
チクッとした。
私は自分の顔を手で叩いた。
だが、思いっきりは叩けなかった。
自分の顔ということで手加減してしまったようだ。
しかも、目の下である。
力は入らない。
蚊の捕獲には失敗してしまった。
顔を蚊に刺されるとは何と間抜けなことであろう。
さて、これは痒くなるかな。
そして腫れるかな。
しばらくすると、少し痒くなった。
だが、それ以上にはならなかった。
腫れもしなかった。
おぉ、さすが私の面の皮である。
やはり、厚いのだろう。
蚊に刺されても、簡単に防御できるようだ。
実は、私は顔を蚊に刺されることは今回が初めて
ではない。
ワンシーズンに数回刺されている。
しかし、刺されても何の反応もない。
蚊に刺されても大丈夫とは象の皮膚並みである。
蚊よ、次は他を狙ってくるんだな。
私の面の皮は、ちょっと強いぞ。