テレビの”キユーピー3分クッキング”が今年で放
送開始50年になるそうだ。
テレビ番組が50年も続くのは極めて異例である。
普通、テレビ番組は視聴率が芳しくないと放送は
打ち切られる。
打ち切りの判断を下すのはスポンサーもしくはテ
レビ局のいずれか、もしくは両方である。
スポンサーは広告効果が見込めなければ続ける
意義は無い。
一方、テレビ局は視聴率が取れない番組は外し、
より視聴率を取ることが出来る番組で埋めたいと考
える。
限りある放送時間枠の最大有効活用がテレビ局
の使命であり、そうすることが自局の価値を上げる
からである。
”キユーピー3分クッキング”は視聴率を安定して
維持し続けているようだ。
放送時間が10分間と短く、その短さ故にＣＭも多
く入れられるのでテレビ局にとっても嬉しい番組な
のだろう。
好調な視聴率は番組の質の質の高さによるもの
だろう。
この番組で日々提案されるメニューをその通りに
実践し続け、料理名人になった知人がいる。
その腕前と出される料理を見て料理学校に通った
り、先生に弟子入りして勉強したしたのだろう、とよ
く言われるが、そうではない。
番組を見て番組で出しているテキストを定期講読
し、その通りにしてきただけなのだそうだ。
料理の教科書は番組テキストだけと言いきっている。
”キユーピー3分クッキング”は日本全国にこのよう
な料理名人を生み出し続けているものと思われる。
放送界でも数少ない優れた番組だと言えるだろう。
