不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その46

 米国3代ネットワークのNBCは、29.8%の高視
聴率を記録した単発ドラマ”殺人処方箋”の連
続ドラマ化を、原作者コンビのリンク&レビンソ
ンに打診した。
 これほどの視聴率を得た番組を連続ドラマに
すれば局の目玉・看板・ドル箱になることは間
違いない。
 だが、リンク&レビンソンは、このプランを断っ
た。
 「才能の枯渇が怖い」というのだ。
 この時は、後の”刑事コロンボ”の時のように、
年間4作品程度しか制作・放送しないというもの
ではなく、普通の60分番組を毎週放送する、と
いう企画だったようだ。
 毎週放送となれば、年間最低でも40作品は
書かなければならない。
 リンク&レビンソンには、これはとんでもない話
だった。
 この”殺人処方箋”は、テレビドラマだった作品
を舞台演劇用に書き換えたもので、名優トーマス・
ミッチェルの名演により全米公演巡業は大成功
を収めている。
 1本の脚本で、どこで公演をしても切符は売り
切れるのであるから、極めて効率的である。
 リンク&レビンソンにとって”殺人処方箋”は、
虎の子的な大事な作品なのである。
 だが、テレビの連続ドラマとなれば、毎週新作
を書き続けていかなければならない。
 しかも、視聴率が悪ければ即、番組は打ち切
りとなる。
 そうなれば作品そのものに傷がついてしまう。
 量産しつつ一定以上のクオリティを維持し続け
ることは難しい、と判断したのだろう。
 一方、ピーター・フォークの反応はどうだったの
だろうか?
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 ~続く~