不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

デイブ・ブルーベック氏、ご逝去。その②

 ここ日本ではデイブ・ブルーベックに対する評価
は芳しくない。
 ジャズジャーナリズムの世界では黙殺に近い
扱いである。
 これは、ジャズジャーナリズムの人達が無知な
のかセンスがないためなのか。
 そのため多くのジャズファンもブルーベックの音
楽活動について知らずにいる。
「ブルーベックだって?あぁ、ポール・デスモンド
良いコンビだったよね。でも、それ以外だとパッと
しないよね」
 そう思っておられる方も多いだろう。
「そもそもブルーベックって音楽活動していたの?」
 そう思っておられる方もおられるだろう。
 ブルーベックは、アルトのワン・ホーン・カルテット
やピアノ・トリオで近年まで演奏していた。
 盤もコンスタントに発表されていた。
 これらはジャズ・ミュージシャンとしてのブルーベ
ックである。
 だが、ブルーベックにはもう一つの顔があった。
 ブルーベックは、クラシックの作曲家としても活動
していたのだ。
 ブルーベックには元々クラシックの素養があった。
 6歳からチェロを弾き始めた。
 音楽のスタートはクラシックだったのだ。
徒としてクラシック音楽を学んでいる。
 二人とも現代クラシック界の巨匠である。
 その二人に学んだのだからクラシックの王道を歩
んできたと言える。
 そのまま進めばクラシックの作曲家になっていた
のかもしれない。
 しかし、第2次世界大戦従軍時にポール・デスモン
ドに出会い、ジャズに向かっていくことになった。
 ブルーベックのクラシック作品集は、既に8枚も発表
されている。
 このサイトで試聴もできる。ナクソス・クラシック・ブルーベック作品一覧
 日本ではブルーベックは過去の人扱いになっている
のかもしれないが、実はそうではないのである。
 
 ~続く~