不二家憩希のブログ

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B-1グランプリの将来は? その①

  当市やお隣の市では、いわゆるB級グルメによ
る町おこし運動に熱心に取り組んでいる。
 B級グルメとは、何か?
 元々は会席料理、コース料理、ふぐ料理、すき
焼き、しゃぶしゃぶなど値段が張り予約などが必
要とされたりするものではなく、価格的に気軽に
食べられる食事という意味だった。
 つまり会席料理、コース料理らを暗にA級として
おり、わざわざB級を名乗る行為は自虐的意味合
いを持っている。
 A級料理は接待や会食にも利用できる食事、B
級はそれ以外の外食メニューということになる。
 B級グルメの概念が発生した1980年代中頃では、
B級グルメと言えば主にカツ丼などの丼物やラー
メンなどを指していた。
 だが、多くの専門店のラーメンは高額化が進み
B級グルメとは言われなくなった。
 加えてB級グルメは自称が原則であり、ラーメン
業界では自らB級グルメを名乗る店は皆無だった。
 ラーメン業界はその歴史からB級グルメ扱いされる
ことを好まなかったのである。
 2006年、青森県八戸でそれら全国のB級グルメ
ひとつの会場に集め実演販売し来場したお客に人
気投票を行い、結果を発表するという催しが行われた。
  B-1グルメ・グランプリである。
 これがマスメディアで報じられ、大きな注目集めた。
 この大会で人気を集めたメニューは、売り上げが激増
した。
 経済効果が確認されたのである。
 現在の日本では経済効果が上がる取り組みは錦
の御旗である。
 皆がそれに群がり誰も逆らえない空気を生む。
 この後、この大会は一定の権威を持つようになり、
全国でB級グルメによる町おこしが盛んになっていった。
 経済効果があるんだったら、やるべきだ、というわけ
である。
 当市でもその流れに乗っかろう、と数年前から組織
を結成し官民一体となってB級グルメ運動に熱心に参
加している。
 だが、このB-1グランプリには難しい点が幾つもあり、
万全とは言えなくなってきている。
 
 ~続く~