不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク≒コロンボ警部 その⑤

 ピーター・フォークは、新たに始まった”刑事コロンボ
では、エグゼクティブ・プロデューサーに就任した。
 映画においてエグゼクティブ・プロデューサーは日本
語では”製作総指揮”と訳される。
 ”製作総指揮”、何と威厳のある肩書だろう。
 制作した上で総指揮まで執ってしまうのである。
 もうこれ以上に偉そうに聞こえる肩書など思いつきも
しないほどである。
 ”刑事コロンボ”はテレビドラマではあるが、制作して
いるのはユニバーサル・スタジオという映画会社あり、
実質的に映画のシステムを取り入れているものと考え
られる。
 さて"製作総指揮・ピーター・フォーク"である。
  フォークは、この肩書を与えられて、どういった仕事を
したのだろうか。
 これは、私の推測であるが、フォークはただの名義貸
しではなく、かなり実際的な業務まで関わっていたもの
と思われる。
  製作総指揮となれば、作品の製作資金を集め効率的
に配分しなければならない。
  どんぶり勘定でテキトーにやる、というわけにはいかな
い。
  だが、フォークは普通の俳優とはちょっと違う。
  会計士の資格を持ち、政府予算管理局に勤めた経歴
もあるのだ。
  数字には極めて強いのだ。
  ちょっと意外な感じもするが、フォークはそういう人なの
だ。
  フォークは自らスポンサーなどに会い、資金を集め、そ
れらを管理し運用したものと思われる。
  おそらくこの推測は、それほど間違ってはいないだろう。
  フォークの性格からして製作総指揮の肩書を貰ったの
に、ただ何もしなかった、ということは考えられない。
  精力的に活動している姿が目に浮かぶようである。
 
  ~続く~