不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その52

 ピーター・フォークの1969年のもう1本の映画出演
は、”Castle Keep 大反撃”だった。
 この作品も戦争映画で、この頃のフォークは”戦争
映画→ギャング映画→戦争映画”ということになる。
 連続ではないものの、フォークは戦争映画に起用
されやすい俳優なのかもしれない。
 戦争映画では、基本的に主要出演者は皆が軍服・
戦闘服である。
 しかも、頭にはヘルメットをかぶっている。
 そのため衣装や髪形等によって役作りすることは
出来ない。
 そもそも軍隊なので、ある意味横一列である。
 職業や社会的立場の違いによって役を際立たせる
ということも出来ない。
 となると、出演する俳優にも制限が出てこよう。
 映画なので、ぱっと見て「この登場人物は、こういう
キャラクターだ」ということを一瞬で観客に理解させな
ければならない。
 となると、顔がある程度は知れていて、個性がある
俳優が好ましい。
 フォークは、こうした要求にマッチする俳優と言える
だろう。
 さて、この映画は、ユーゴスラビアで撮影されている。
 当時のユーゴスラビアは、チトー政権下で貴重な外
貨獲得のため、映画撮影のロケ地等の提供が行われ
ていた。 
 この作品では、実践用の兵器類も貸し出されており、
連合国軍の兵器もソ連製が使われている。
 監督は、巨匠・シドニー・ポラック、主演は、バート・ラ
ンカスターと豪華な顔ぶれである。
 フォークは、元はパン屋さんの軍曹役で、いつもなが
らの個性を発揮している。
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 フォークが出てきて「みんな寝ているんだ」と制するが、
集団は言うことを聞かない。そこで・・・。
 
 リコーダーを吹いていると茂みの奥から口笛が
聴こえてくる。
 ドイツ兵だ。
 言葉を交わし、リコーダーを投げてやる。 
 そして・・・。
 
 これが戦争というものであろうか。
 
 
 ~続く~