不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ジェリー・ラファティー氏、ご逝去。

  ラジオを聴いていたらジェリー・ラファティー氏
(以下敬称略)の「霧のベーカーストリート」が
かかった。
 いつ聴いても良い曲だなぁ、と思っていると
曲終わりにDJがこうコメントした。
「ジェリー・ラファティーは1月4日にお亡くなり
になりました。肝硬変でした。63歳でした」
 えぇ!亡くなった!?
 知らなかった。
 早速ネットで調べてみる。
 既に何人もの方がブログで追悼の記事を載
せておられる。
 皆さん、情報を早くにキャッチしているなぁ。
 それにしてもどうやってこの訃報を知ったのだ
ろう?
 ここ日本ではジェリー・ラファティーは、一部の
ポップスファンを除けば無名に近い存在である。
 何かのメディアに載ったのだろうか?
 どうやら、記事を書かれたブロガーの皆さんは
レコード会社などから配信されるメールマガジン
でこの訃報に接したようだ。
 なるほどそういうことだったのか。
 ジェリー・ラファティーはここ数年は引退状態で
アルコール依存症と肝硬変を患っていたそうだ。
 そのため音楽メディアも彼の近況を知るものは
殆どおらず、訃報に添えられたエピソードも関係
者からの伝聞によりるものばかりだった。
 何だかちょっと寂しい気もする。
 だが、現在進行形の表立った活動をしていなけ
れば、いくらかつて大活躍した人でもそんなものな
のであろう。
 ちなみに、スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲ
ンは自分が理想とするヴォーカリストとしてジェリー・
ラファティーを挙げている。
 ちょっと意外な気もするが、わからないでもない。
 ラファティーのソフトな声と歌唱力は、ミュージシャ
ンをも魅了するものなのだろう。
 フェイゲンはラファティーにスティーリー・ダンに加
入してもらい、自分の代わりに歌ってもらいたがって
いたようだが、それは実現しなかった。
 流麗な曲調、洗練されたアレンジ、美声のヴォー
カルとどれも素晴らしい。
 曲終わりに出てくるギターソロは、スティービー・
レイヴォーンによるものである。
 当時はまだ知る人ぞ知るという存在だったこの不
世出の名ギタリストを起用するセンスはラファティ
ならではある。
 ポップス史上に輝く最高傑作の一曲だと思う。
 それでは、ジェリー・ラファティーの大ヒット曲「霧の
ベーカーストリート」をどうぞ。