昨日も記したように私のいとこの兄弟は、父が
肺がんで亡くなったにもかかわらず、未だにタバ
コを吸い続けている。
彼らは何故タバコをやめないのだろうか？
自分もこのまま吸い続ければ、父と同じ道をた
どる確率が高い、とは考えないのだろうか。
世の中にはいろいろな愚か者がいる。
その中でもこの兄弟はトップクラスの愚か者だ
と思う。
喫煙者の多くは自分の喫煙が健康に害を及ぼ
していることは承知しているだろう。
だが同時に「自分だけは大丈夫」とも思っている。
まるで根拠の無い自信を持っている。
確信と言っても良い。
これはかつて私が喫煙者だったから、間違いな
い。
だが、こうした確信は彼らの願望が信念と変化し
たものに過ぎない。
人は自分に都合にとって良いことを信じるのだ。
それが妄想や捏造であっても関係ない。
だが信念＝真実では無い。
そうした信念はいずれ崩壊する。
真実には命があるが、信念は虚構でしかないか
らだ。
自分の父の悲惨な最期を見ていた筈のこの兄弟
は、その光景から何も学ばなかったようだ。
教訓が示されても学ばない人間はやはり愚か者
としか言いようが無い。
