不二家憩希のブログ

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台風18号で知ったご近所さんの性格。その②

 台風が去ってから、ご近所さんと話をした。
 普段はこれといった共通の話題も無く、時
候の挨拶程度しか出来ない。
 話題が無くとも話が出来ると言うのが本当
の話術の名人と言うのだろうが、私はそのあ
たりはありきたりの能力しかないということ
である。
 時候の挨拶と言っても、個々の最近の住環
境によっては、それぞれ相違点がある。
「今日は暑いわねぇ」と言っても、家の中に
閉じこもってクーラーを強めに効かせている
ような人には暑いということもピンと来ない
かもしれない。
 あるいは「今日は寒いわねぇ」という時で
も、うちは床暖房が全室完備しているから、
というようなお宅では寒さもそれほどでもな
かったりするかもしれない。
 だが、今回は50年に一度という強さの強
烈な台風に共に見舞われた。
 台風は、家によって差をつけることなく雨
風を吹きつける。
 頑丈に作ってあるから大丈夫、というよう
なお宅には庭に木などが植えられているので、
そちらに被害が及ぶ可能性もある。
 台風そのものは災害ではあるが、同じ境遇
を共有するということで気持ちを結びつける
効果もあったように思う。
 ご近所歩いていても、普段は話をしないよ
うな方とも話をすることができた。
 何も普段はその人とは話をしたくない、と
いうわけではなく、単純に話の取っ掛かりが
見つからなかったからである。
 しかし、今回の台風はそうした方ともコミ
ュニケーションをとることが出来た。
 どんな方がよく知らなかったのに、話して
初めてわかったこともいろいろとあった。

 台風にも少しは良いことがあった、という
ことなのかもしれない。