「ウィ・アー・ザ・ワールド」の思い出 その⑧

　かつて「ウィ・アー・ザ・ワールド」に参
加し、レコーディング時のエピソードとマイ
ケル・ジャクソン氏の思い出を語っているも
う一人は、ヒュ－イ・ルイス＆ザ・ニュース
のヒューイ・ルイス氏である。

「俺はソロラインのマイケルのすぐ右隣にい
て、彼のすぐ後に歌うことになっていた。俺
達はそこに３０分ほどいたんだ。それで俺達
はおしゃべりを始めたんだ。彼は俺の歌を知
っていていろいろと嬉しいことを言ってくれ
た。俺のスタッフも知っているって言ってた
な。彼は本当に爽やかで楽しくて気持ちの良
い奴だったな」
「知っての通りクインシー・ジョーンズがプ
ロデュースしてたんだ。何とか綺麗にリード
ボーカルをおさらいしようとしていた時、曲
の途中で誰かが歌詞を忘れて作業が再びスト
ップしたんだ。それで曲が自分の歌う箇所ま
で来ないので俺は持ち場のリハーサルが出来
ないでいたんだ。だから俺は手を挙げてこう
言ったんだ。
『俺のリハーサルが出来ないじゃないか。ス
ティービー・ワンダーなんかあっちで自分の
パートを４回もやっているのに』
それを聞いてマイケルは面白いと思ったんだ
ろうね。
『その通り！』
と言ったんだ。そして次の回にはいっぱいい
っぱいで歌ったんだ。それは最高の出来にな
った。
　クインシーがエンジニアに向かってこう言
っているのが見えた。
『オーケー、もう一回やってみよう』
　マイケルはヘッドフォンを外していた。
　クインシーは言った。
『ハイ、良いよ、もう一回いってみよう』
　そしてマイケルはとても心配そうに僕の手
を掴んでこう言ったんだ。
『どっちみち、さっきのを使うよね』
　マイケルは、それがわかっていたんだ。」
「明らかに彼に関して言えることは、最高に
才能があって最高に素晴らしくてそれでいて
爽やかだってことさ。彼はとても付き合いや
すい。彼は本当に親切だった。彼は本当に良
い奴だった」
　
　ヒューイ・ルイス氏もマイケル氏について
大絶賛している。
　特に人柄が良かったと語っている。

　原文→ＥＷ.com

今回も私の拙訳ですので、間違っている箇所

は訂正に応じますのでコメント欄にお寄せください。

この映像の0:33からマイケル氏とヒューイ・

ルイス氏そしてクインシー・ジョーンズの絡み
がある。
　ルイス氏が歌い終わった後のマイケル氏の
笑顔がとても印象的である。

　～続く～