「ウィ・アー・ザ・ワールド」の思い出 その⑨

「ウィ・アー・ザ・ワールド」に参加したミ
ュージシャンでマイケル・ジャクソン氏急逝
を受けてコメントを発表したのは、ごく少な
かった。
　ステープルズ・センターでの追悼式に出席
したスモーキー・ロビンソン氏、スティービ
ー・ワンダー氏、ライオネル・リッチー氏、
公式コメント発表したクインシー・ジョーン
ズ氏とダイアナ・ロス氏、来日公演中にマイ
ケル氏に曲をささげたポール・サイモン氏を
除くと、現在までのところこの連載で紹介し
たスティーブ・ペリー氏とヒューイ・ルイス
氏の２名にとどまっている。
　参加ミュージシャンの公式サイトや芸能関
係の記事をまとめている英語のサイトも細か
く調べてみたが、これ以上は見つからなかっ
た。
　この数はこんなものなのか、それとも少な
いのか。
「ウィ・アー・ザ・ワールド」は、たった一
夜の出来事だから、今更思い出すことでもな
いのだろうか。
　案外皆さん、ドライなものだなぁと思った。
　ドライなのか冷たいのか。
　まぁ。それが音楽界、ショービジネスの世
界だよ、といったところなのだろうか。

　歌の中で「ひと夏限りの恋」とか「一夜限
りの出会い」とか歌っているからなのか、彼
らは現実の世界でも同様なのだろうか？

　音楽ファンとしては、もっと多くのミュー
ジシャンのコメントが聞きたかったのに残念
である。

　そんな中でコメント発表したスティーブ・
ペリーとヒューイ・ルイスは、好印象を持っ
た。
　二人とも出会いとその思い出を大切にして
いるようだ。
　私はヒューイ・ルイスには「熱い男」とい
うイメージを持っていたが、昨日紹介したコ
メントを読むとハートの暖かさも伝わってき
た。
　
　それではここで、ヒューイ・ルイス＆ザ・
ニュースの大ヒット曲「パワー・オブ・ラブ」
を紹介することにする。
　冒頭に映画「バック・トゥ・ザ・フューチ
ャー」の博士とデロリアンも登場している。
　実に良い曲である。