マイケル氏に追悼の言葉を述べるかつての恋人。

　マイケル・ジャクソン氏の追悼式を見て
「へぇ～」と思ったことがいくつかある。
　女優ブルック・シールズ氏が登場し言葉を
述べたのもそのひとつである。

　故人とシールズ氏は、かつて恋愛関係にあ
ると噂されていた。
　マイケル氏が当時のインタビューで交際を
認める発言をしていたり、二人ごくプライベ
ートな写真が紙面に載ったこともある。
　だが、浮世離れした感じのマイケル氏のこ
とだから、これも何かの仕掛けの一つかも？
と当時の私はこの話を真に受ける気はしなか
った。
　この二人の組み合わせが、あまりにも突拍
子も無いもののように見えたからである。
　この追悼式では、シールズ氏が当時の思い
出を語っている。
　芸能記事に載った写真のキャプションに
「奇妙な」とか「ありえそうもない」と書か
れたと語った。
　だが、当の二人の交際は「最も自然で落ち
着ける友情関係だった」そうである。
　二人は本当に付き合っていたのか！
　芸能記事も時には真実を伝えることがある
のか。
　
　シールズ氏をはじめこの追悼式の登壇者は、
遺族もしくはマイケル氏の側近の招待があっ
たわけである。
　２０年以上も前のかつての恋人？を招くと
は、ジャクソンファミリーもなかなか粋なこ
とをするものだと思った。
　そしてよく考えると、これは驚きでもある。
　昔の恋人が追悼式でスピーチをするとは、
こちらの方が「ありそうもない」ことだと思
う。
　それを不自然な感じもなく進行させてしま
ったのだ。
　これがマイケル・ジャクソン氏の魔法かも
しれない。