不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

マイケル・ジャクソン氏を報じるゴシップ紙とそれを真に受けるメディア。

 マイケル・ジャクソン氏急逝に関するニュ
ースでは、週刊誌や新聞などの紙メディアは
放送メディアよりもより酷い。
 彼らは実にテキトーなことを書いている。
 中でも最も酷かったのは、英国の大衆紙
「サン」である。
「サン」はゴシップやスキャンダル記事を中
心としたタブロイド紙である。
 これを新聞と呼ぶのが憚られるようなデタ
ラメな記事ばかりを載せていることで世界的
に知られている。
 先日も米国の検死局の検死報告書の内容と
称する内容を紙面に載せた。
 髪がどうだったとか、注射跡があった等と
いったこと書き連ねていた。
 だが、ちょっと考えればわかることなのだ
が、米国の検死局が2~3日前に検死を済ま
せたばかりの報告書を公にするわけが無い。
 いくら米国が大雑把な国だと言っても、そ
んなことはありえない。
 死因や生前の病状が推測可能なデータは極
めてプライベートなものであり遺族側が発表
するのでない限り簡単に流出することは考え
られない。
 つまりサン紙は、事実無根の検死報告書を
捏造して自社発行の紙面に載せたのである。
 サン紙はそういう新聞社である、というこ
とはマスコミ業界人なら周知の事実である筈
だが、愚かなことにそのサン紙の捏造記事を
転載し報道したメディアがいくつもある。
 フジテレビや日本テレビでも、この記事を
引用しニュース番組で報じていた。
 フジテレビや日本テレビは一体何をしてい
るのだろう?
 ひょっとしたら、社会科見学に来た中学生
に番組を作らせていたのだろうか?
  
 サン紙の記事をネットなどで読んで本気に
してしまった人も多くいるようである。
 あのような記事を読んですぐに鵜呑みにす
るようでは、情報選別の能力が弱過ぎると思
う。

 私達はいい加減なニュースの中に真実を見
つける能力を身に着けなければならないよう
だ。