不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

雑草取りに行った。その②

 私が見たところ、雑草の中でもツル系統の
雑草は多くの雑草の中でも最も強いように思
う。
 ツルでぐねぐねと伸びているだけだから弱
そうに見えるがそうではないようだ。
 人だけでなく雑草も見かけによらないのだ。
 多くの雑草のように、垂直方向に伸び直立
していなければならない、ということがない
だけその分のエネルギーを生命維持に回せる
のではなかろうか?

 倉庫小屋に生えていたそのツルの雑草は、
ターザンがジャングルでぶら下がっているも
のと同じ程の太さがあった。
 化け物のようなツルである。
 今は殆ど根だけになっていて、高さ5センチ
ほど地面から切り株?をのぞかせているだけ
である。
 昨年ツルをその部分で切断し、そのままに
しておいたのだ。
 一応、その切り株に除草剤を塗布しておい
たので根も枯れているはずだった。
 だが、その根は半分は枯れて半分は生きて
いて新芽を出していた。
 やはり化け物である。

 私は家から木の柄の付いたスコップを持っ
てきた。
 これで掘り起こせば根こそぎに出来るだろ
う。
 私は根の周辺の土を掘っていく。
 少し掘って、あとは手で引っ張れば抜ける
だろう、と考えていたのだ。
 だが、やはり私の見込みは甘かった。
 少しぐらい掘っても根はびくともしない。
 根がぐらついたのは60cmほど掘ったあ
たりからである。
 根を掴んでみる。
 水を吸っていて湿っている。
 捻ってみると、水がしみ出てきた。
 根だけで生きていたのだ。
 何て奴だ。
 その根は垂直方向だけでなく水平方向にも
根を伸ばしていた。
 これは前回処理した潅木と同じである。
 水平方向に伸びた根は1m60cm程もあ
った。
 水平方向に伸びた根は完全には取り除けな
かった。
 それらも、掘れば良かったのだろうが、そ
こまでは手が回らなかった。
 元になった根だけを取り除けば再生するこ
とはないだろう。
 だが、こいつは化け物雑草である。
 再び残った根から再生しないとも限らない。
 
 私はその根の元を掘り起こし取り除いた。
 元の根を退治すれば、もう生き返ることも
無いだろう。
 
 私が雑草の根と格闘していると、知らない
お爺さんが声をかけてくれた。
 散歩中のようだ。
「おぉ、せいが出ますねぇ。まぁ頑張って」
 いえ、お恥ずかしい。

 その後、他の残った根などを掘り起こした
りして、結局4時間半ほど雑草取りをしてい
た。
 これから、夏になるともっと雑草が生えて
くるだろう。
 本番はこれからだ。