不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

私が感じたマルチ商法にはまる人の特徴。

 私が知っているマルチ商法にはまってしま
った人は他にもいる。
 数年前、偶然街で中学校の同級生に会った。
 中学の頃も数回話したことがある程度の間
柄である。
 その男Aが、会っていきなり「良い話があ
るから加わらないか」と言ってきた。
 街頭での立ち話でそんなことを言ってくる
とは、その時点で常軌を逸している。
 Aによるとその組織の会員になるだけでお
金が入ってくるのだそうだ。
 この男はそんなアホみたいな話を本気で信
じているのだろうか?
 だが、Aは自信満々だ。
「これで、俺の人生設計は万全だ」とまで言
い切った。
 
 彼等のようにマルチ商法にはまってしまう
人には何か共通点があるのだろうか。
 私が接した人に見られるのは、人をその持
ち物や肩書きで安易に判断してしまう傾向が
ある、というものである。
 あの人は高級車に乗っているから金持ち、
と簡単に判断してしまう。
 有名な会社の社員だから優秀だろう、と思
い込んでしまう。
 実に短絡的な価値観の持ち主なのだ。
 もう一つは、自分は世間では不利な立場に
追いやられている、という被害意識の持ち主
であるということだ。
 もっと有利なシステムに入り込めれば、自
分の人生はもっと輝くのに、と普段から思っ
ているようなのだ。
 そんな人にマルチ商法が提示する虚構の世
界観は、きらびやかで麗しい理想の楽園に見
えるのだろう。
 人は一旦幻惑に魅せられると、なかなかそ
こから覚めることは出来ない。
 夢の世界に全力で逃げ込むことこそ彼らに
とっての救いなのだ。
 そういった行為は社会からの逃避だと言わ
れるがそれは性格ではない。
 彼等は混乱した自己からの逃避しているの
である。