不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

テレビで高校野球を観た。

 テレビをつけたら高校野球をやっていたの
で、少しだけ観ることにした。
 高校野球、特に甲子園で行われる春と夏の
全国大会の実況中継は、他のスポーツ放送と
は違う味わいがある。
 高校野球は、日本で最も人気があるスポー
ツのアマチュア最高の場の一つで、そこに出
場する選手の中には卒業後プロ入りし、ルー
キーで一軍ベンチ入りし、活躍する選手もい
る。
 しかし、出場するのはそのような非凡な選
手ばかりではない。 
 全体には高校生らしいプロ野球とは大きく
かけ離れた技能の選手の方が多い。
 従って、時にはプロとアマほどの差がある
対戦が行われたりする。
 かたや、ルーキー一軍入り間違いなし、と
いうような前評判の高い選手と厳しい練習に
耐えてきたとはいえ、まだアマチュアのレベ
ルの選手が戦うのだから、え~、これは残酷
だなぁ、という試合もあったりする。
 大きく点差が開いてしまい、もうどう頑張
っても追いつけないだろう、と言う試合展開
になったりする。
 それでも、選手は手を抜くことない。
 あ~、もうヤメヤメ、降参、とか言い出す
ことは決して無いのだ。
 試合が終わるまで、じっと我慢しながらも
全力でプレーしている。
 甲子園大会は、コールドゲームの規定が無
いので、どれほど負けていても9回が終わるま
では試合を続けなくてはならない。
 あ~ぁ、嫌なチームに当たっちゃったなぁ、
とか思わないのだろうか?
 しかも、連日の猛暑の試合である。
 帽子をかぶっていて、試合の半分は屋根付
きのベンチに座っていられるとはいえ、相当
暑いに違いない。
 そして、勝ち進めば試合の間隔も短くなっ
ていく。
 実力差があった上に猛烈に暑いとなれば、
踏んだりけったりだと思うが、選手も監督も
そういった表情には見えない。
 偉いなぁ。
 私には、とても真似が出来ないことである。

 テレビには最終回に逆転負けした選手の顔
が写った。
 その顔は半べそだった。
 何だ、やっぱり彼らも普通の人間のようだ。
 私は、少し安心してテレビを消した。