不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

腕と指の生えたマネキン?

 ステーションビルの下りエスカレーターに乗ろうと思
い歩いていくと婦人服のテナントの店頭に目がいった。
 私は、ファッションにはあまり興味が無いし、まして
婦人物には疎いし無知である。
 だが、何か違和感のようなものがある。何故だろう?
と思って店頭にディスプレイされている洋服をよく見て
みると、その洋服のハンガーには手が生えていて、指も
ついているのである。
 指だけではなく、肘もあるのだ。
 私が普段は気にも留めない婦人服店に気がついたのは、
そのハンガーの腕が、両手を前にしてその手の指でバッ
グを掴んでいたためであろうと思われる。
 バッグを持った洋服である。
 これは私にとっては衝撃的な光景である。
 こういうのは、ハンガーというのか、それともマネキ
ンと呼ばれているのだろうか。
 私は近づいて、その腕付きハンガーをよく見てみるこ
とにした。
 その腕は白木で、色はちょうど人間のようである。
 肘も曲げることが出来る。
 そして私が何より驚いたのは、指が5本ともあり、そ
の指の関節も全部曲げられる、ということである。
 つまり指の第三関節まで作られているのである。
 これなら、バッグも持てるわけである。
  
 その昔は、洋品店にはマネキンがいた。
 それらは、人間を模しており、顔もあったし髪の毛も
生えていた。
 だが、80年代頃からそれらのマネキンは流行遅れと
見做されるようになり、その後は胸像型やハンガーに取
って代わられていたと思う。
 今でもそれらの方が主流であるとは思っていたので、
腕のあるマネキン?の登場には驚いた。しかも指付きで
関節の完全動作付きである。
 凄すぎる。
 誰がいったい作り始めたのだろう?
 おそらく、器用でアイディアとセンスのある方が始め
られたのであろうが、私は本当に驚いた。
 こういう腕付きマネキンは、いつ頃出現したのであろ
うか?
 少なくとも、私が行くようなライトオンのような店で
は見たことが無い。
 きっと、能力ある方の労作だと思うが、あれはインパ
クトがある。
 これは、店頭ディスプレイにお金がかけられるように
なったということなのだろうか?
 それにしても、あの細かい造型はおそらく日本製だろ
う。
 私のような不器用な者もいるが、基本的に日本人は器
用である。

 などと書いておいて、あの腕付きマネキンが外国製だ
ったとしたら申し訳ありません。
 でもきっと日本製だろう。
 
 それから私は、少し愉快な気分で下りエスカレーター
に乗りステーションビルを後にした。