不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

朝青龍と甘い相撲界

 朝青龍抑うつ状態にあるという診断を受け、近日中
にモンゴルに帰国する可能性が出てきたらしい。
 これで、帰国となれば朝青龍側の作戦勝ちである。
 2~3日ほどちょっと元気が無いだけで、早速医師に
往診をさせるのだから、相撲取りは相当虚弱に作られて
いるのだろうか。
「俺も我慢するからお前も我慢しろ」と諭す高砂親方
 まるで太った親子が、揃ってダイエットに挑戦してい
るみたいな言い方だ。
 処罰に対して我慢とは・・・。
 理不尽な仕打ちに対して忍ぶのならともかく、この場
合に我慢とはおかしい。本心から反省しているとは思え
ないお言葉である。
 これが、下っ端の力士が同様の症状を訴えても、親方
は勿論、誰も相手にもしてもらえないだろう。
 お金にならないからである。

 日本人は、一芸に秀でた人を過度に崇拝しすぎる。
 スポーツが出来たくらいで若いうちからちやほやする
から、ろくでもない者でも勘違いしてしまうのだ。
 追放するとか引退勧告をするとか言われたのでもない
のに、医者を呼んでの大騒ぎ。
 それをマスコミが面白がって報道するから、医師も親
方もすっかり乗せられてペラペラ喋る。
 ほんの5ヶ月ほど干されるということを言い渡された
だけで沈み込んでしまう平成の大横綱
 弱すぎる。

 こんなことでは、一般社会ではやってはいけません。
 一般人が生きる社会の方が、相撲界よりもはるかに厳
しいのである。
 何の落ち度も無くとも突然言い渡されるリストラ。
 急な減俸、不合理な配置換え。
 自宅待機・・・。
 朝青龍横綱なら務まるが、一般社会人としては負け
越しの連続だろう。

 私は、一流のスポーツ選手だからと言って、精神的に
も素晴らしい、などとはほんの少しでも思ったことは無
い。
 体を鍛えても、強くなるのは体だけである。
 むしろ、彼らは若い頃から大人から甘やかされてきた
ので、普通の人よりも内面的には劣っているのでは、と
思う。
 彼らの行動を見ると、やはり我々堅気の人間とは違う
なぁ、としか思えないのだ。
 一般人は、そういった彼らの行動の中に自己の夢を投
影し、幻想の世界に遊ぶのである。
 これは、一般人の中に多く見られる現象で珍しくも無
いし、またそういったファンををメディアが賞賛して取
り上げるものだから、彼らファンの幻想は尽きることな
く醒めないまま続いている。
 有名スポーツ選手に対する自己投影は、その人の幼稚
な内面を端的に表しているのだ。

 大相撲が神事だなんて、ちょっと笑える。
 神事に懸賞金なんかかけてはいけません。