不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

掛け布団を修繕する

 洗濯をしようと掛け布団のカバーを、恐る恐る外した。
 先日、寝ている時、掛け布団がビリッと破ける音がし
たからである。それでは、その時に確認してみれば良さ
そうなものなのだが、掛け布団が破れるなどという事は
初めての体験なので、そのままにしておいたのだ。
 つまり、厄介なことは後回し、という魂胆である。
 そうは言ってもいつまでもそのままにしておくわけに
もいかないので、今日いよいよカバーを外して検証をし
てみることにしたのだ。
 見ると、布団はほぼ真ん中に縦に4分の3も亀裂が入
っている。これほどの亀裂は、冷戦時代の米ソ間にも無
かったのではなかろうか。
 見事に綿が露出してしまっている。
 布団がこんな状態になっているのを見るのは初めてで
ある。さてどうしよう?
 選択肢を用意して考えてみる。
 1廃棄する。
 2布団の打ち直しをする。
 3破れた部分を補修する。
 4そのままにしておく。
 1はしたくない。まだ捨てるほど古くはない。
 2は良いアイディアではある。綿布団は打ち直しという
ことが出来る。これはとても良いことである。綿布団はエ
コロジーの優等生でもある。だが、打ち直しをするほど、
まだ古くはない。
 3。これはどうしてよいのか、すぐには分からない。
 4は日本の行政みたいなので嫌だ。
 考慮の末、3の補修をするに、決定した。
 といっても、布団を縫ったことなど無い。どうすれば
良いのだろう。
 こういう時は、ネットで調べてみる。
 こういった中途半端なことはネットで調べてみるのが一
番効率的である。知り合いに電話で尋ねるのは、ちょっと
恥ずかしい、ということもある。
 ヤフーの知恵袋や教えてgooで検索してみる。
 なるほどね。他のサイトにも行ってみる。こうしてお知
恵を拝借するのである。
 そして、結局は糸と針で縫うことにした。
 男の裁縫である。
 男だろうと女だろうと、縫う必要があるときには縫わざ
るをえないのだ。
 最初のうちは、綺麗に縫い目が揃わない。
 仕方がないので、そのまま縫い進める。
 縫っていくうちに、それなりにコツがつかめてきたのか
少しずつ綺麗になってくる。
 なかなか面白いではないか。
 ただ、真っ直ぐに縫っていくのだけなので高等テクニッ
クも知識も必要ない。
 どんどん縫っていって作業終了。
 我ながら、まぁまぁの出来栄えである。

 意外に順調に事が済むと、やはり嬉しい。
 これで掛け布団は、秋までは休暇に入る。
 秋にまたお会いしましょう。