不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

落ちていた洗濯物

昨日の夕方、雑草取りをした。
 ちょっと前に抜きまくった筈なのに、もう生えている。
 とんでもない生命力である。
 物干し竿の下も土で、ここもかなりの雑草地帯である。
 見ると、ベージュと辛子色の中間のような色のゴミが
落ちているではないか。
 うちはちょうど前の道に落ちているゴミが、庭に吹き
込むようになっている。
 というより、両隣のお宅はブロック塀で通りからガー
ドされているのだが、うちにはそれがない。従って、う
ちの庭は道のゴミが自動的に吹き込むようになっている
のだ。
 ゴミといっても大したものはないのだが、コンビニで
買ったであろう食べ物の包み紙がたまに舞い込むのだ。
 あー、またゴミか。
 そう思って手にとって見ると、それはゴミではなかっ
た。
 私が土曜日に洗濯をして干しておいた半袖の襟付きの
シャツなのであった。
 そのシャツはハンガーごと物干し竿から落ちていた。
 そしてそのまま、土日月と3日間を露天で過ごしたの
であった。
 3日間の野宿。私だったらとても耐えられない。シャ
ツだからこそ可能だった苦行である。
 幸いにも、3日間とも晴天で雨が降らなかったので、
シャツには目立ったダメージは無かった。埃にまみれて
もおらず、案外綺麗であった。
 それでも、やはりそのまま着るわけには行かず、シャ
ツは再び洗濯機の中に収まることになった。

 それにしても、3日間も庭に落ちていたのに、私は何
故気がつかなかったのだろうか?
 狭い庭である。毎日見ている筈である。
 シャツの色が土の色に近かったせいもあるのかも知れ
ない。
 ひょっとすると、庭に落ちている異物はイコール道か
ら舞い込むゴミ、という認識が出来上がっていて、見て
も気にならなくなってしまっているのかもしれない。
 ゴミであっても気にならない、というのもだらしない
話なのだが、自分が落としたゴミでもないのに、ピリピ
リしてもしょうがない、という思いがあるのも事実であ
る。
 また洗濯物が足らなくても気にならない、というのも
アバウトな話ではあるが、私はそんなものである。
 高級ブランドの1品物とかならともかく、そうでなけ
れば気がつかない。
 もっと、家事の管理を綿密にしなければ、とも思った
りもするが、こんなルーズもちょっと楽しかったりする。