不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

儲け話を見ず知らずの人に教えるか

 ごく稀ではあるが、自分がどれほど儲かっているか、を自慢さ
れることがある。
 自慢するその人たちは、私にとっては知人であり、昨日今日の
付き合いではない。
 自慢話がひと段落しすると、私は決まって、こう尋ねてみる。
「そんなに儲かっているなら、私を雇ってくださいよ」
 雇ってくれではなく、話に一枚加わらせてくれ、という場合も
ある。このあたりは、話の内容などによって、臨機応変に変える。
 もちろん、私としては本気ではない。だが、そうと悟られない
ように、真面目に言ってみる。その時々で、アレンジを加えた他
の台詞も使ったりする。
 人の本音は、計算された対話によって、容易に明かに出来る。
 で、答えは決まってノーである。

 本当の儲け話は、知っている人であっても、加えたがらないも
のである。 儲けは独占したいものである。これを、責めては酷
である。
 仮に一時的であっても、富の独占を図るのが資本主義経済であ
るからだ。
 そして、これは普通の人の本質でもある。

 だが、人はおいしい話に飛びついてしまう。
 見ず知らずの人の話を鵜呑みにしてしまう。
 儲け話をネットで見つけて、有頂天になってしまう。
 儲け話を、会ったこともない他人に教えるとでも思っているの
であろうか?
 こういうことを書くと、こんな風に言う人いるかも知れない。
「会ってセミナーにも参加したので教えてくれると思います」
 そういう風に考える人がいるから、マルチまがい商法とかが、
後を絶たない。
 悲劇は、今日もどこかで起こっている。
 煮え湯の用意は、万全である。