月曜日の朝、私は5時からNHK-FMの”音楽の泉”を聴いている。
今日はバッハ 無伴奏バイオリン・ソナタとパルティータが取り上げられた。
演奏はヘンリク・シェリングだ。
良い演奏だなぁ~。
皆川達夫先生の解説もいつもの名調子である。
自身で確立された様式美を披露されている。
番組終わりに皆川先生が話し始められた。
「私事ですが」という前置きがあった。
「この番組を担当して30年になりますが、齢92となり身体面で不安があり
この度引退することになりました」(←この字句通りではないが私の弱い頭で
はこのように記憶している)
えぇ~!
なんだって~?
皆川先生、引退?
私はこの挨拶により一発で目が覚めた。
そう言えば、ここ数ヶ月、声の調子が弱かったり発声がいつもと違う感じの
回があったからなぁ。
番組収録もNHKのスタジオではなく、おそらく皆川先生のご自宅で収録され
たもののもかなりあったように聞こえた。
う~ん、皆川先生、引退かぁ。
私は先生が解説をされていたNHK-FMの”バロック音楽の楽しみ”をよく聴い
ていた。
私の音楽生活の最初期からのお馴染みのお声である。
来週からはもう聞けないのか。
寂しいなぁ。
だが、これも世の習いである。
時はとどまらないのだ。
皆川先生、有難うございました。
いつも楽しかったです。