今週のお題「二十歳」
日本では二十歳になると大人になったとされている。
法的にそう決まっている。
「もうこれで子供扱いの期間は終わりです。以降は大人として遇していくので
そのつもりで」
誰でも生後20年が経過すると大人とみなされる。
一律である。
人格や能力などは一切考慮されない。
肉体の生育年数で決められている。
これは公平で良さそうに見えるが実際的ではない。
肉体は二十歳過ぎても中身は子供という人はいくらでもいる。
名探偵コナンの逆である。
知的には屁理屈を並べられるだけのものを持っていながら、社会人としては子供と言う人である。
「あぁ、そういう人っているなぁ」
そんな声が聞こえてきそうである。
中身が子供の人、こういう人は想像以上に多く生息している。
実は私もその一人である。
肉体はとうの昔に二十歳を過ぎているが、中身は子供である。
自分でも嫌になる。
オジサンの肉体でありながら、中身は子供なのだ。
”自分は大人になった”という実感が、まるで持てない。
幼稚なまま肉体だけが老けていく。
悲劇である。
否、喜劇かもしれない。
悲劇と捉えるより喜劇だと見た方が楽しそうだな。
よし、喜劇としようか。
喜劇「中身は子供」である。