そうだ。
菌である。
語感からしてあまり良い印象はない。
だが、それらの菌は肉体に対して悪さをするわけではな
く、むしろ肉体を保護する働きをしているそうだ。
それらの菌が表皮に住んでいることにより、外部の悪い
菌が寄り付へない、影響を及ぼせないということらしい。
火傷等で一時的に菌がいなくなると、すぐにその部分に
外部の菌が付着し肉体を蝕み始めるそうだ。
その場合、重篤な症状に陥ることが多く、その範囲が広
ければ死に至ることもあるそうだ。
火傷そのものよりも菌の不在による症状の方が危険とい
うこともあるようだ。
なるほどなぁ。
よく考えたことが無かったが、そういうことなのか。
何故私は今まで表皮に住む菌について考えたことがなか
ったのか、理由ははっきりしている。
菌は目で見えないからである。
見えないものに対しては、意識が向かわない。
そのため存在しないと誤解してしまうのである。
見えなくても存在している。
う~ん、何か心霊、神霊と似ているなぁ。
見えずとも人間に対して作用をもたらしている。
おっと一緒にしたら叱られそうである。