ら前奏曲と愛の死がかかった。
私はクラシック音楽のファンでもあるが、その知識は貧
弱である。
特に声楽、オペラの分野は実に無知である。
ワーグナーはその作品をオペラとは呼ばずに楽劇と呼
ばれている。
なにか理由があった筈だが、よく憶えていない。
曲の前に解説がされた。
ある国の王女イゾルデが敵対する国の王子トリスタンが
本来憎しみ合う立場だったのに、何故か惹かれ合う。
苦悩した王女イゾルデが、薬物自殺を図る。
下女が持ってきた薬物は、毒薬ではなく惚れ薬だった。
王女イゾルデと王子トリスタンは、一層激しい恋に落ちる
こととなった。
怒った王子の父である国王は、王子を殺してしまう。
悲しむ王女は後追い自殺をする、という物語らしい。
なぁんだ、ただの痴話話ではないか。
くだらん。
何が面白いのかなぁ?
教訓になるような事柄は一つも無いように見える。
それに救いがない結末である。
わからないなぁ。
私のセンスが鈍いのか?
だとしたら私は鈍くても構わない。