たらした。
台風はご存知の通りタイフーンに漢字を当てはめて日本
語化したもので、他の地域では名前が異なる。
サイクロンやハリケーンとなる。
どれも同じ原理で発生、移動して暴風と大雨を巻き起こし
気の毒である。
だが、内心(日本だけではないんだな)という少しホッとす
る気持ちも湧いてくる。
幾分不謹慎ではなるが、そう思ってしまうのだ。
台風のような猛威をふるう現象が、日本とその周辺の東
アジアだけの事象であったとしたら、どうだろう?
何か寂しい気持ちになるのではなかろうか?
他の国や地域でも似たようなことがある、と知るだけで諦
めもつく。
当地で起きた停電も同様だった。
停電が当市だけだったら、(早く何とかなんのか!)と気が
急くが、「県内全域と隣の県の広範囲で停電中です」と告げ
られると(まぁそれなら仕方ないか)とあっさりと気持ちが切
り替わる。
何故、このようになるだろうか?
(自分もしくは自分たちだけが困難により孤立している)と
いう認識は、実に危うい心理状態なのであろう。