ている職員にクリアファイルを渡す。
書類にスタンプを押され、紙コップを渡される。
次は検尿のようだ。
紙コップを持ってまた椅子に座る。
トイレが空くのを待つのだ。
この市民館はトイレが一つしか無い。
入り口が一つだけの男女兼用トイレである。
トイレの場所を節約しなければならないほど、この市民
館は小さいらしい。
この一階のフロアーも部屋がひとつと集会所のような大
広間が一つあるだけである。
他に使えるスペースはこの通路だけである。
職員がトイレの使用状況を確認している。
男性2人入るとトイレ入口の扉を閉じる。
その2人が出てくると今度は女性2人を入れる。
職員はトイレ使用の差配をしている。
受診者は紙コップを持って椅子に座って待ち、職員の指
示によりトイレに入る。
呼ばれるまではおとなしく待つ。
紙コップを見てみる。
「この容器を計量用として使用しないでください」と記載さ
れている。
そんなことをする人がいるのか?
「この目盛りは目安です」ともある。
面白い。
いちいち、こんな注意書きを載せるとは時代だなぁとも思
う。
~続く~