不二家憩希のブログ

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号砲を頼りにお祭りへ。その⑪

 私は鳥居をくぐった。
 ちょっと雰囲気が違うな。
 参道を前に進む。
 空気そのものが違うように感じる。
 これは気のせいか?
 たまたま今日はお祭りなのでそう感じるのか?
 お祭りの影響もあるかもしれない。
 華やかなハレの日の雰囲気が流れている。
 だが、それだけではなさそうだ。
 背筋を伸ばさせるようなエネルギーが境内にある。
 これを生み出すのは何なのか?
 日頃の参拝者の濃密な信仰心によるものなのか?
 この神社を包んでいるように感じる。
 こうした感覚は当地の神社では殆ど感じたことはない。
 当地の神社にも信仰心はある。 
 だが、その濃さが違う。
 当地の神社はあっさりしている。
 熱は一切感じない。
 ここにはある種の熱がある。
 ハートを脈打たせる熱である。
 これが素盞嗚命の神社の霊威なのか?

 ~続く~