不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

幟倒しに行った。その③

 次は、幟倒しである。
 皆でぞろぞろと徒歩で移動する。
 現場では、クレーン車が待っていた。
 クレーン車には作業員が二人乗っている。
 そのうちの1人が棒の途中まで登って、ロープを巻き
付ける。
 もうひとりがクレーンを操作する。
 これらの支払いは町内会の経費から出される。
 昔は、クレーン車など無く、幟を立てるのも倒すのも大
変だったそうだ。
 作業員ふたりだけで幟の設置並びに撤収ができればよ
いのだが、そうはいかない。
 基本は人数勝負の人力である。
 町内の各戸から一人ずつの作業参加が要請されている。
 私も本当はサボりたいところを我慢して参加している。
 棒を倒すまでに少し時間がかかった。
 幟を立てた町内のもう一つのグループが、幟の棒を石製
の設置台にカチカチに締め付けたようだ。
 善意で解釈すれば(万一、倒れないようにキツめに締めて
おいた)ということだろう。
 ひょっとするとそうでもないのかもしれない。
 幟を倒すのは自分たちではないので、力の加減をしなかっ
たのかもしれない。
 実はもう一つのグループとは、いろいろあるのだ。
 記し始めると長くなるので、ここでは省くがなかなかエグい
エピソードが沢山残されている
 まぁ、疑心暗鬼に陥っても仕方ない。
 ここは善意に解釈することにしよう。
 クレーンで吊った幟をゆっくりと倒していく。
 皆でそれを受けとめ、支えとして使われる折りたたみ椅子の上に置く。
 この作業をもう一本の幟で繰り返す。

 ~続く~