不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

冗談から始まった。

 その昔は、活字情報が主流だった。
 新聞、雑誌、一般書籍である。
 テレビやラジオはそれらをもとに再構成しただけであ
る。
 活字に書かれると、そこに権威が生じた。
 それが真実だと思ってしまうのだ。
 調べようがない事実についてはなおさらである。
 小室みつ子氏と小室哲哉氏が兄妹だと言う話も、鵜
呑みにしてしまう。(以下敬称略)
 これには無理からぬわけがある。
 哲哉が雑誌の取材等でみつ子について「僕の姉で
す」と各所で語っていたのだ。
 哲哉は冗談として軽口に交えてそう言ったらしい。
 だが、言われた方は(そうなのか!)と受け取ってし
まう。
 そして、それを記事にしてしまう。
 読んだ一般人は(なるほど!)思ってしまう。
 以降訂正もなく年月は過ぎ、記憶は固定化されてし
まう。
 哲哉に悪気は一切無いのであろう。
 このエピソードに実害は無い。
 傷ついた人もいない。
 よって(なぁんだ)で済む話である。
 おそらく、こうした例は他にもたくさんありそうである。