不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

金子雄太を聴いた。

 NHK-FM「セッション2017」を聴いた。
 この番組は主に国内のジャズミュージシャンのがライブ
演奏を放送している。
 東京渋谷のNHKで、観客を入れてライブである。
 この日の出演はオルガン奏者の金子雄太氏とそのグル
ープだった。 (以下敬称略)
 AQUAPITというバンド名であるが、金子雄太のソロプロ
ジェクトという形だそうだ。
 ギターが吉田サトシ、ドラムが横山和明である。
 吉田と横山は人気、実力を兼ね備えた若手のミュージ
シャンの旗手である。
 金子は1971年神奈川生まれである。
 ベテランが多くいるジャズ界では、やっと中堅にはいっ
たところであろうか。
 私は金子の演奏を聞くのは今回が初めてである。
 オルガンジャズは大好きなのだが、なぜか今まで知ら
なかった。
 演奏は実に素晴らしい。
 曲の合間の曲紹介やトークも面白い。
 「今までリーダーとしてバンドを運営してきたけれど、こ
れがなかなか難しい」
 「うまくいかずに、今はひとりでやっている」
 こういうことをはっきりと人前で言ってしまうミュージシ
ャンは珍しい。
 口調は自虐ネタ風でユーモラスである。
 金子は自分のことを「一人親方」と形容していた。
 これには笑ってしまった。
 たしかに今の形態は一人親方である。
 こんなウィットに富んだトークができるミュージシャンは、そうはいないだろう。
 世界でも十分やっていける演奏力があり、アレンジも涼やかで心地よい。
 そしてトークも面白い。
 言うことなしである。
 新しいお気に入りのミュージシャンが増えた。