不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

悪しき受け身。

 日曜日の朝のゴミ拾いは天〇教の信徒さんたちのよ
うだった。
 多くの日本の宗教団体は、こうしたボランティア、社会
貢献活動をしない。
 最大の信者数を持つ仏教界では、ボランティアはほと
んど行わない。
 神道界も同様である。
 ごく例外的に一部の仏教宗派のある団体がボランティ
アを行っているだけである。
 この団体もボランティアを実行していく中で宗派内でい
ろいろ言われたそうだ。
 「仏教者がどうしてそんなことをしなければならないの
だ?」
 活動が軌道に乗り、少しではあるが社会にも認知され
ている現在でも嫌みは言われているようだ。
 仏教には、ボランティア活動をしようという風土が元々
無い。
 社会に対して受け身であり「僧侶を養ってください」とい
う姿勢である。
 これは釈迦在世時の原始仏教の頃から変わっていない。
 ただ、釈迦が生きていた頃は、僧は乞食が基本だった。
 食料は僧が毎日各戸を歩いて廻ってもらい受けていた。
 托鉢である。
 托鉢に「私たち仏教教団は社会に対して反旗を翻しませ
ん」という意思表示にもなっていた。
 時代が下り現在である。
 仏教界は面倒なことはやらなくなった。
 都合が良いことだけ「お釈迦様の時代の」価値観を持ち
だし、説教をするようになった。
 悪しき受け身の体質だけが今日に残り、ボランティア活
動には極めて消極的になっている。