不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

町内の役員会へ行った。その④

 山車の修理費用は満場一致で?認可された。
 当ブログでは批判的なニュアンスで記述しているが、私
は特に反対と言うわけではない。
 ただ賛成前提、反対の意思表示が設定されていない賛
否可決には、呆れているのだ。
 まぁ、町内会とはこうしたものなのかもしれない。
 会長は話を続ける。
 「町内会としても今回のような寄付集めは大変なんでし
たくないんです」
 そりゃそうだろう。
 町内を一軒一軒回って寄付を募る、これは大変である。
 寄付をしてくれた人にお返しのしるしに、手ぬぐいなど
何か記念品を渡すわけではない。
 ただ「寄付してください」である。
 見返りもなく寄付をしてくれる世帯がどれほどあろうか?
 「お金が足りなくなったら寄付金を集めれば良い」という
体質にはならないであろうことがわかっただけでも今回の
集まりに出席した甲斐があった。 
 会長は「何かご意見があれば伺います」と皆に尋ねた。
 だが、誰も声を揚げなかった。
 この場で言うほどのことも無いのかもしれない。
 役員会は、これでお開きとなった。
 私は集会場を出た。
 外はすでに真っ暗になっていた。
 私は足早に家に向かって歩き出した。