山車の修理費用は満場一致で?認可された。
当ブログでは批判的なニュアンスで記述しているが、私
は特に反対と言うわけではない。
ただ賛成前提、反対の意思表示が設定されていない賛
否可決には、呆れているのだ。
まぁ、町内会とはこうしたものなのかもしれない。
会長は話を続ける。
「町内会としても今回のような寄付集めは大変なんでし
たくないんです」
そりゃそうだろう。
町内を一軒一軒回って寄付を募る、これは大変である。
寄付をしてくれた人にお返しのしるしに、手ぬぐいなど
何か記念品を渡すわけではない。
ただ「寄付してください」である。
見返りもなく寄付をしてくれる世帯がどれほどあろうか?
「お金が足りなくなったら寄付金を集めれば良い」という
体質にはならないであろうことがわかっただけでも今回の
集まりに出席した甲斐があった。
会長は「何かご意見があれば伺います」と皆に尋ねた。
だが、誰も声を揚げなかった。
この場で言うほどのことも無いのかもしれない。
役員会は、これでお開きとなった。
私は集会場を出た。
外はすでに真っ暗になっていた。
私は足早に家に向かって歩き出した。